カタカナ発音を卒業!とか私の”大人発音基礎講座”に書いているのですが
そもそも日本人のカタカナ発音てなんでなるのさ?というところを書いてみようと思いました。
これが少しでもあなたの英語力の助けになれば幸いです。
最大の理由は、日本語の特徴に引っ張られるということ
日本語と英語は前々回大きく違う。ということを書きました。
言語の構成から何から違うわけです。
無意識に話している母国語(日本語)の特徴に引っ張られて”日本語らしい英語”になってしまうのをカタカナ英語という一言にしています。
この母国語の特徴に引っ張られることを”母語の干渉”と言います。
理由その1:音が違う。
当たり前やがな〜と聞こえてきそうです。
音が違うの前提として、”音の数が違います。”
まず母音の数。
あ、母音と子音の違いは以下ですよ。
母音:息が外に出るときに妨害がない音
子音:息が外に出るときに(歯や唇などで)妨害がある音
日本語 | 英語 | |
母音の数 | 5あいうえお | 17〜31(研究者による) |
子音の数 | 単独では”ん”のみ | 25前後 |
音が英語の方がバラエティがありますね。
日本語の「あ」にあたる音でもa,o,u,arなど複数になるわけです。
ハットといっても、hat(帽子)だったり、hut(小屋)だったりするわけです。
○ピザハットpizza hutさんはピザ”小屋”であることはご存知??
しかも、英語の発音は喉奥発音と言って日本語の発音される場所とも違う。
はい、おさらい。
「英語と日本語の音の数が違うし、音そのものも違う。日本語の似ている音に置き換えられちゃう。」
理由その2:カタカナに置き換えると余計な音がくっついちゃう。
これこそ、カタカナ発音の元ですけど、英語を”自然と”カタカナに置き換えますよね。
例えば stopという英語 ⇨ ストップとカタカナになります。
stop | ストップ sutoppu | |
1 | 音の塊 | 4 母音が余計についてしまってますね。 |
母音の周りに子音 | イメージ | 子音1つに母音がついてくる |
音の塊の捉え方が違うんですね。
日本語のカタカナをローマ字にすると、この母音がやたらとくっついてくるのがわかると思います。
「母音」を勝手にくっつけちゃう。そして音の塊の捉え方も違う。
これがカタカナ発音の大きな理由でしょうね。
理由その3:単語、文章の読み方が全く違う。
英語 | 日本語 |
波 | 淡々 |
ストレスがある⇨弱い部分(言わない、変化する)あり | 全て統一した間隔。イントネーションは変える。 |
こんにちは。って言って見ください。
淡々と言ってますよね。無意識に。
日本語を勉強している留学生は、「こんにちは」のどこかにストレスをつけませんか?
英語にはストレス(長く、高く言う部分)が必ず、単語単位、文単位であります。
ストレスは自分が強調して言いたい(感情を乗せたい)部分です。
英語のこのストレスは一定間隔で来ます。日本人は日本語のように英語も淡々と話してしまう。
洋楽を歌うときに追いつかない!と感じるのもこの感覚の違いだと思います。早口なわけではないのです。
しかも、この文章を息を吐きながら話すのが英語。
文を話しながら「っ」や「ん」で息を吸ったり吐いたり(無意識に)しているのは日本語。
理由その4:子音>母音
日本語は母音優位と言われていて、英語は子音優位と言われています。
saという字の読み方も大きく違うのです。
音声で追加できたらしますね。
以前、こちらにも母音と子音の違いや、歌を歌うときに洋楽っぽく歌うにはなんてことを書いていますね。
自分の知っていること=できること
になるには、練習が必要です。
日本語の体のモードのまま、英語を話ししても通じにくい理由が少しでも理論的に理解し、それをできるようになるまでサポートしたい!という気持ちが大きくあります。
それが必ず皆さんの自信に変わるから。
大人の英語モードになることの詳細は以前こちらで書いております。ぜひご一読ください。