超絶お久しぶりです。
なんなら、今年初めての記事。。
新しい環境に漸く慣れましたのでご報告をいたします。
2024年3月30日から約20年ぶりに関東に住むことになりました。
なぜかというと、夫の仕事の都合でです。
#20年ぶりということに1人感慨深い。。
この春、埼玉県さいたま市浦和区に翔んで来ました!!!
#”翔んで埼玉”に掛けています。
さいたま市には教科としての英語が無い。
さいたま市浦和区に引っ越します!というと、
知り合いの方々から
「文教地区だよ。教育水準が高いよ。」
と教えてくださる方が多かったです。
元々住んでいた兵庫県西宮市も教育水準が低くは無いと
思っていたので、そうなのかな?と思っている程度でした。
あんまり学校などに注目して引っ越し先を決めたわけでは無かったためです。
また、生徒さんのお一人が、埼玉に住んでおり
彼のお母様が「さいたま市は中学生の英語力日本一なんですよ。」と
教えてくださいました。
日本一!?
確かに日本一らしいです。↓↓
文部科学省が全国の公立小学校・中学校・高等学校を対象に実施した2022年度「英語教育実施状況調査」で、さいたま市は「英検3級」以上の英語力がある中学3年生の割合が86・6%となり、都道府県・指定都市別で全国1位でした。この調査は2013年度から行われており、実施されなかった2020年度を除き、2018年度からさいたま市が4回連続1位を取り続けています。
細田眞由美. 世界基準の英語力 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか (p.7). Kindle 版.
そして、街中の本屋に入ってすぐ、うず高く本が山積みになって
お勧めされていたのがこちらでした。
著者はさいたま市の教育長を6年勤めた方です。
「世界基準の英語力: 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか」細田眞由美著 ↓↓ぜひクリックしてみてください。
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英語講師という職業柄、とても興味があったので読んでみました。
今回のブログは、主にその本の内容についてです。
まだ、さいたま市に住んで2週間ですので、英語力を実感したことはありません。
ちなみに、2024年4月時点で
息子は小学校3年生、娘は中学校1年生になり、
さいたま市の公立小学校と中学校に通っています。
そして、息子の小学校の説明会の時に時間割を渡された時に、
先生から「時間割の朝の時間にG・Sと書いてありますが、グローバルスタディと言って、これは英語のアクティビティのことです。」と言われました。
↓この時、面白そうだなと思ったのは事実。
また、中一娘の入学式に参加した時、それぞれの教科の担当の先生の紹介がありました。
その時にも「GS担当の○○先生です!」という説明のされ方でした。
そう、さいたま市では英語という教科名を使わずに「G S(ジーエス:グローバルスタディの略)」というらしいのです。
さいたま市の中学生の英語力が全国一の理由 3つ
さてここからが、実感ではなく、本の中から私なりに解釈したことを書きます。(2024/4/14時点)
また時間が変われば、本の内容に対して感じることも変わってくることを考慮して読んでください。
理由その1 小1から中3まで一貫した仕組み
これが大きいでしょう。
1教師や1学校ができることではなく、システムとして仕組みを小中一貫で考えて変えて行ったことが大きいのでしょう。
「小中9年間を4・3・2制のカリキュラムを作り、一貫して行われる。」
いわゆる私立学校のようなカリキュラムですね。公立でこれらができていることの強さですね。
その学年の発達に応じたオリジナル教材を使っているそうです。
中学生になると、ディベート、国際交流、EnglishCampなど実用的かつ効果的な内容も盛りだくさんになるようです。
また、授業数の確保も、群を抜いています。
小学校では、全国の学習時間の約2倍、中学校では3年間で標準時数より51時間多い授業を実施しています。その豊富な学習時間の中で、発達段階に合わせ「聞く」「話す」「読む」「書く」4技能を非常にバランスよく学んでいます
細田眞由美. 世界基準の英語力 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか (p.54). Kindle 版.
西宮にいる時は、小3で始まっていた英語の授業。それでも早くなったものだな〜と思っていましたが、さいたま市は小1から行っているのですね。
理由その2 目標が語学の習得ではなく、グローバル社会を生き抜く力を育成したい
英語ではなくGSつまりグローバルスタディとした経緯も書かれていました。
名称に関しては、英語の学習を通して、地球的な視野に立ち、世界の中の日本を意識させながら、自分の考えを持つこと、そして主体的に課題を解決することや異文化を理解し、他者を尊重する心を育てることなど、グローバル社会を生き抜く力を育成したいとの考えから「グローバル・スタディ」としました。
細田眞由美. 世界基準の英語力 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか (pp.53-54). Kindle 版.
高校卒業時には、自立した学習者(自分で頭で考えて言語化)になるのを目標としたカリキュラムだそうです。どうしても受験が目標となりがちかな?と思うのですが、そこが根本的に違う理由だと思います。
理由その3 エビデンスとデータに基づいた指導
これは、他でも使っているかもしれませんし、教育のみならず事業はPDCA(Plan,Do,Check,Action)のサイクルの繰り返しです。
民間テストの導入は「勘と経験と根性」からの脱却を促した。
細田眞由美. 世界基準の英語力 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか (p.76). Kindle 版.
〜〜
テストの結果分析をそれぞれのテストを主宰している法人の研究員に行っていただくこととしました。
自前主義をやめることで、色々と見えてきているということでしょう。
英語教育の内容に納得した引用フレーズのいくつか
さて、上記3つを読んで納得していますが、この著者は元々高校の英語の教師であったということもあり、英語教育に一貫した信念がありました。
それらが、私が英語を教える上でも大切にしていることだったので沢山うなづき、納得したものです。
そのうちの2つを抜粋しますね。
「英語は日本語とは言語的な構造や文化的な構造が全く異なっており、習得するには非常に難易度の高い言語ですから、習得には時間がかかることは間違いありません。 そこで、私たちのような平均的な言語学習能力を持つ日本人が英語を習得するためには、仮に 4倍程度の時間を要すると仮定しましょう。 2200時間 × 4 = 8800時間 何と、 8800時間程度の学習時間が必要になりそうです。
—『世界基準の英語力 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか』細田眞由美著
⇨日本語が英語と言語距離が遠いという大前提に立っている点
英語の音がある程度インプットされたら、私は、「フォニックス」を取り入れるとよいと考えています。「フォニックス」とは、英語の「スペリング(つづり)」と「発音」の間にある法則を学び、英語の正しい読み方をマスターする学習法です。日本の子どもたちがひらがなを「五十音」で覚えるように、アメリカやイギリスなど英語圏の子どもたちは「フォニックス」で英語を学びます。 しかし、これまで、日本の英語教育では、「フォニックス」があまり教えられていませんでした。理由は、いくつかあります。
—『世界基準の英語力 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか』細田眞由美著
幼児期から十分に英語の音の貯金をしてきた子どもにとっては、英語圏の子どもたちと同様、リーディングや発音の基礎を身に付けるためには、「フォニックス」はある一定の効果を上げることは間違いないと考えます。
⇨これはまさに、フォニックスに対する考えが同じと言える!と勝手に膝を打っていました。私のフォニックスに対する考えはこちらです。
それ以外にも、自分の英語力を伸ばす上での提言も書かれておりました。
大人の英語力向上にも使える提言
この本の中には、大人の英語力向上にも使える提言もてんこ盛りで、その中でもこちらの2つが私のやる気をつけました!笑笑
- 絶対に効果が期待できる音読のプロセス
- AIを活用して(壁打ちとして使う)その正否を判断できるようになる
これらは、また長くなりそうなので、次のブログで書きたいのですが、本当に私の英語の勉強がまさにコレだったので、納得しまくりでした。
最後にもう一度、本のご紹介です。笑
著者はさいたま市の教育長を6年勤めた方です。
「世界基準の英語力: 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか」細田眞由美著 ↓↓ぜひクリックしてみてください。
https://amzn.to/49DqVbQ
まとめ
さいたま市の英語教育、もといGS(Global Study)はおもしろそうだ!
ということです。
子供2人の現場での様子も、分かり次第書いたり検証したりしていきたいと考えております。
お読みいただきありがとうございました。